ちょっとむか〜しむかしのお話〜大学学部②〜

Nちゃんとは、その後もメール、時々食事で仲良く(?)していた。
俺は進まない進展に半ばイライラしており、大学時代の友人に久々に飲もうと誘う。相談をうけてほしい、と。
音楽サークルで他大とも交流の深かったHは大学で一番の親友だったこともあり、ちょくちょくバンドも見に行く仲である。Hつながりで音楽サークルの人とも仲良くさせてもらっていた。
Hは相談で呼んだというのに、何を思ったか、サークルの男と女を連れてきた。馬鹿なかこいつは。
なかなか進展しない旨を説明すると、Hよりも先にベース担当の女が、
「そりゃ脈無いよ、普通気づくって」
Nちゃんは鈍いということを説明しても、脈なしの一点張り。Hはただ酒を飲む。帰れ。
なおもベース女は続けた。
「お嬢様だのなんだのいってもさ、普通アプローチ分かったら何かしらの反応するでしょ?しないんだったら無理だって、あきらめたほうがいいよ」
「それだったら、いっそ普通に友達でいいじゃない?馬が合わないんだったら続けてもしょうがないよ」
「私だったらもっと、感情を見せてくれるほうがうれしいよ、俺君みたいな分かりやすいほうがいいし」

はて、今なにかひっかかるフレーズが・・・?
Hを煙草という名目で外に呼ぶ。
俺「ベース(あだ名)はなにかね、なにしに来たのかね?」
H「あ?・・・」
俺「お前が呼んだのか?それとも向こうが来るって言ったのか?っていうか、一緒に来た男は彼氏じゃないのか?」
H「まぁ、お前の恋愛阻止じゃね」

こんな会話だったのだが、こいつはとんだスパイがいたもんだ。
ベースはきれい系だ。だが高飛車で、俺は苦手なタイプの女性だった。なにかにつけて、私は私は・・・ry
正直、これにはかなり驚いた。俺はもしかして池面なのか?鏡の前の奇形に対して自問自答である。
ベースはもはや、隠す気もないようだった。この飲み会は、ベースの一方的なまくしたてで、男3人は閉口。
うれしくも無い三角関係がスタートした。

この日を境に、ベースの態度は一変した。いきなり家におしかけ、俺の大事な大事な漫画ちゃんたちを読んでは、ベッドで寝たふりをする、日常茶飯事になった。
俺は欲望にまかせて手を出したら終わりだ、と自制をして床で寝る。こんな日がおよそ1ヶ月続いた。思えば、ほとんど押しかけストーカーだったw

真夏。夜中に体の重さで目が覚めた。
ベースが、俺の上にまたがっていた。
ベースが、無理やり舌を入れて、股間をまさぐってきた。
服を脱いだ。胸をあらわにして、俺が襲ってくるのを待った。
我慢の限界だった。