ちょっとむか〜しむかしのお話〜大学学部③〜

俺はもう、どうにでもな〜れ☆状態でベッドに押し倒して、欲望のなすがまま。
ひたすらに愛撫して、よがる声をスパイスにして、ベースを濡らして、性の塊にした。
そして、一番踏み込んではいけないところにまで、やってしまった。
突かれながら、ベースは「好きです」と、卑怯だと思ったね、こんなの断れるわけないだろと。このときに同時に、こいつはろくでもない女だと、改めて察した。

人生の女性関係で一番最悪な結果だった。となりでは「えへへ・・・♪」と俺の股間をもぞもぞして2回戦をはじめるベース。
Nちゃんは・・・どうすりゃいい?こんな状態じゃもう会うことすら失礼になる。俺からは連絡はもうとらないでおこう。
不思議と、この件については、Hも、Kちゃんですら俺を責めなかった。叱ってほしかったと思ったのを覚えている。Nちゃんには、最後まで言えずじまいだった。

俺から連絡をやめてからは、Nちゃんからも連絡は来なくなった。今思うと、Kちゃんがそれとなく伝えてくれていたのかも知れないけど。

秋にさしかかるころには、俺もそれなりにベースとはうまくやっていられた。Nちゃんも、存在と罪悪感はあったが、もう恋愛ごとは終わったことだと整理ついていたが・・。

Nちゃんから久しくぶりに電話があった。
「最近どうです?忙しい?」
かなりドキッとした。正直卒論で忙しかったが、
「あ〜、まあ忙しいといえば、時間くらいならあけれるけどねw」
「いきたいところがあるんだけど、コンサートなんだけど、そういうの興味ない?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、いけなくもないよ」
コンサートくらいなら、息抜きにちょうどいいか、ってなもんで。

まさか、クラシックの方だとは、思わなかったがw
休日にお嬢様はクラシックを聴きにいくのか・・・。まじもんだなこれは。
帰りの車の中、Nちゃんはぽつりぽつり、
N「最近連絡無いから、誘ってよかったか分からなかったけど」
俺「んまぁ、たまにはいいかもね、こういうのも」
N「・・彼女できたんでしょ?」
俺「」
N「Kちゃんから聞いたよー」
N「俺君の気持ち、なんとなく分かってたの」
N「でも、私からはやっぱね。そういうの経験ないし、わかんないし」←処女か
俺はいつのまにか泣いてた。分からんけど、女々しいくらいに鼻水出してたと思うwNちゃんが何を察してくれたか分からないけど、慰めてくれた。手を添えてくれてた、Nちゃんも泣いてた。
後悔した。やっぱりNちゃんは忘れられてなかったようで、ベースには悪かったが、なんでこんなことに・・・と激しく後悔のような、自責のような。

N「私が悪かったよね、はっきりしないし、Kちゃんにも色々話してたりしたの」
N「うまくいくといいよね、彼女さん」
N「彼女さんがゆるせば、だけど、またご飯とかいこう?」
俺はなんにも答えることができませんでした。嗚咽で。格好悪かったなぁ。
Nちゃんは、泣く俺に、チュッってしてくれた。初キスだったらしい。
好きになってくれたことに対するお礼らしい。
正直もらう資格は無かったと思う。

翌日。
俺はベースと別れ、HとKちゃんに報告し、Nちゃんに謝った。そして、身辺をすっきりさせた状態で他大院へと進んだ。

つまらない話を長々とすみませんです。需要は無いでしょうが、大学院では今の彼女とのなれそめを。